外装材(タイル)の最新事情

現在では、住宅を「長く大切に使う」ことが大きなテーマとなっています。
住宅の長寿命化に向けて、雨や風、太陽の光、空気にさらされる外装材料についても、様々な環境に負けずに長持ちさせることを目標に、様々な商品開発がなされています。
ここでは外装材料のうち、外壁材の“タイル”に着目して、新しい取り組みを紹介してみましょう。

タイルとは

タイルとは、粘土や石材を細かく砕き、集めて練りあげて焼き固めた耐候性や耐久性に優れた材料です。
その吸水性により、陶器質、磁器質、せっ器質などの種類に分かれますが、外壁材としては磁器質、せっ器質が中心です。

見直されたタイル

  1. 比較的高価(初期費用)な材料
  2. 地震で剥離・落下の心配
  3. 雨水の浸入が密閉された下地の劣化を発見しにくい

↓ 住宅の長寿化と共に人気UP

  1. 耐久性や耐候性に優れている
  2. 定期的な塗り替えが必要な一般塗装外壁に比べて長期に渡り維持管理費が少ない
  3. 高級感、デザイン性の豊かさ

タイルの汚れ

外壁に付着する主な汚れ

  1. 空気中の排気ガス
  2. 排気口など建物に使われている部材類から出る油性の物質
  3. サッシまわりなど開口部周辺の雨跡汚れなどです。

雨が降った時に、空気中のホコリや排気ガスなどの汚れ成分や、壁面にたまった汚れを雨水が巻き込んで壁を伝って流れ出すことが汚れの始まりです。
これらの汚れは、水となじみにくい疎水性成分(油など)を含むので、雨などでは簡単に洗い流されず、外壁材の表面にこごりついて残ることになります。

【汚れやすい部分】

  1. 目地部分
  2. サッシの周辺(開口部周辺)
  3. パラペットまわりの溝部分
  4. 排気口などの突起部分

汚染防止効果のあるタイル

材料表面の親水性により、汚染防止効果をもつタイルが開発されています。
タイルの表面を親水性にしておくことにより、次の方法がある。

  1. 材料表面をナノ単位の溝により親水性にする汚染防止効果をもつタイル。 詳細は、こちらから
  2. 光触媒で科学的に表面に親水性をもたせるタイル。 詳細は、こちらから

ナノ単位の溝

ナノ単位の微細な溝をタイル表面に付けておき、その溝に常に水が溜まった状態にすることで親水性を保持しています。
具体的には空気中の水分子を吸着する自己親水性能を有する超微粒子(シリカ質など)を、表面にコーティングするように付着させています。

光触媒

  1. 光触媒層(酸化チタンなど)に太陽の光(紫外線)があたる。
  2. 活性酸素を発生させる。
  3. 表面に付いた有害物質や汚れを化学反応で分解させる。
    高い「親水性」があるため、表面が水になじみやすくなる。

つまり、親水性の水の膜の効果だけでなく、そもそもの化学反応での汚れの分解も出来ることになります。

光触媒工業会では、性能や利用方法等が適切であることを認めた光触媒製品に与える認証マークを定めています。
光触媒性能をJIS試験方法で確認する性能基準を制定しており、この定められた性能基準を満足した光触媒製品に対してPIAJ認証マークが付与されます。
現在は日本国内で製品化した製品にのみ付与されています。

光触媒工業会