住まいの節水を考える

住まいの節水

キッチン、浴室、トイレなど、水まわりは日々の生活に大きく関わり、1日に一人で約300リットル(2リットルペットボトル150本分)の水を使用しています。

最近では、節水機能をもった設備機器が多数、開発されています。節水機能に着目した機器を利用することを心がけることや日頃の生活で水をムダにしないことなど、あらためて節水を心がけるようにしましょう。

住まいの節水の方法

(1)洗濯のときには

①洗濯の回数を減らし、まとめて洗う。
②洗濯に、お風呂の残り湯を利用する(約50リットルの節水)。
③節水型の洗濯機を使う。

(2)お風呂のときには

①洗髪のとき、シャワーの水を流したままにしない。(シャワーは1分間に12リットルの水を消費します)
②お湯の張りすぎや沸かしすぎに注意する。
③風呂の残り湯は捨てずにとっておく(洗濯や洗車、樹木への散水などに再利用)。

(3)炊事のときには

①食材などを洗うときに、水を流したままにしない。
②食器は汚れが落ち易いよう、ためた水につけておく。
③油汚れの目立つ食器は、紙で油分を拭き取ってから洗う(洗剤の節約にも!)。
④野菜やお米を洗った水は、樹木などへの散水に利用できる。

(4)水道の蛇口はこまめに締める

水道の蛇口は普通に開くと1分間に約5リットルの水が流れると言われています。
歯磨きをしている間などでも、こまめに「出し」・「止め」を行う。

参考サイト

節水型の器具を使用する

(1)節水型シャワーヘッド(気泡タイプ)を使用する

シャワーから水を吐出する時に、空気を吸引して水に気泡を混入することにより、水量を減らしても水の勢いを落とさないようにして、節水します。
空気を混入して気泡を含むことにより、水の勢いは増すので、快適さも向上します。

(2)節水型シャワーヘッド(小さい穴タイプ)を使用する

シャワー使用時に、水の勢いはそのままで流量を抑えるために、シャワーヘッドの孔の径を小さく、かつ数も少なくしています。
水の勢いはそのままなので、不便に感じることもなく、自然に節水することができます。

(3)幅広いシャワー型の水栓(システムキッチンの水栓)を使用する

水道の水栓を幅広い縦長のシャワー放水が出来る形にした節水型の水栓が開発されています。
水が幅広いシャワーのように出ることにより、食器を洗う効率がよくなります。また、単に幅広く水が出るだけでなく、水の出方にも工夫がされていて、食器に当たった水が、横に広がって効率よく汚れや泡を流し、洗いものの時間を短縮することにより、節水になります。

(4)節水型トイレを使用する

最新の節水便器は、1970年代の13リットル便器と比較した場合、50%以上の節水効果があります。

大便器標準洗浄水量の変化と年間使用洗浄水量(4人家族の場合)

棒グラフ:主な出荷品の水量(年間洗浄水量)。13L(大小)では約76トン。10L(大)/8L(小)では約50トン。8L(大)/6L(小)では約38トン。6L(大)/5L(小)では約31トン。

<グラフの算出条件>
4人家族(男性2人、女性2人)/1日大1回、小3回とした場合
(出典:省エネ防犯推進委員会「省エネ・防犯住宅推進アプローチブック」)

参考サイト

水栓タンクの中へはペットボトルなどを入れないようにしましょう。
水洗タンクの中に、ペットボトルやレンガ、石、などを入れて、タンク内の水量を節水することはあまりおすすめできません。
タンクの中は、水をためるための部品や効率よく流すための部品が入っています。部品の動きを伝えるためのチェーンやアーム類は、水を流したり、水を止めたりします。タンク内に入れたレンガやペットボトルがチェーンに引っ掛かったり、動きを妨げると、水が止まらなくなったり、タンク内に水が出続けたりすることがあります。
特にペットボトルは、浮き上がってタンク内の動作を阻害することがあります。

トイレの水栓タンクの概要図