漏水のチェックと応急措置

漏水をチェックする

水道の蛇口からポタポタとしずくがたれる程度の水漏れでも、大変なむだ使いになってしまい、経済的にも地球の大切な資源の面でも大きなダメージとなります。もし、見えない箇所で漏水が起こっていたら大変です。

漏水チェックリストで確認してみましょう。1箇所でもチェックが入るようでしたら、漏水を疑う必要があります。

漏水チェックリスト

  • 水道の使用料が極端に増えている。
  • 蛇口からの水の出が悪い。
  • 水道を使っていない時に、蛇口や壁に耳を当てると水の流れる音がする。
  • 使っていない時も、水洗トイレの水が揺れている(ごくわずか流れている)。
  • 給水管が埋めてある付近や、水道メーターボックスの周りがいつもぬれている。
  • 台所や浴室などの壁が、いつもぬれている。
  • 水を流していないのに、下水溝やマンホールに水が流れている。
  • 給湯器の周りがぬれている、または水が出ている。

漏水を1か月放置した場合の料金の目安

東京都水道局は漏水を1か月放置した場合の料金の目安(下水道料金を含む)を提示しています。参考のため、確認してみましょう。(東京都以外の水道局でも同様の情報提供をしている場合があります。)

参考サイト

見えない箇所の漏水の確認方法

漏水のチェックリストに1箇所でもチェックが入ったら、漏水の可能性が高くなります。さらに、次のテストをしてみましょう。

  1. 元栓は開けたまま、家の中の蛇口を全部閉める。
  2. 水道メーターを点検し、パイロットマークの回転の有無を確認する。

※蛇口を閉め、水が出ない状態であるのに、パイロットマークが回転していたら、どこかで漏水しています。

水道メーター概略図。形式承認元号、積算値、定格最大流量、取付姿勢、登録商標、パイロット軽量範囲。

漏水の修理を依頼する

お住まいの自治体へ連絡

漏水していることがわかったら、すぐにお住まいの自治体の上下水道管轄部署(上下水道部など)、もしくは指定給水装置工事事業者へ修理を依頼しましょう。

費用負担

  • 宅地内の給水管から水が漏れているとき
    宅地内の給水管は個人所有となり、水漏れの修理に関する費用は居住者の負担になります。
  • メーターボックスの中や道路上で水が漏れているとき
    ここは自治体の所有する領域になるので、自治体の上下水道部が負担します。

応急処置をする

修理を待つ間は、以下のような応急処置をします。
使用している器具の止水栓もしくは水道の止水栓(水道のメーターボックスを開けると、メーターの近くにあります)を、右(時計回り)に回して水を止めておきましょう。
止水栓が古くなり、閉まりにくい場合は、無理に締めつけないでください。(なお、止水栓を開けるとき左にいっぱい回して、少し右にもどしておくと止水栓の故障が少なくなります)
止水栓を閉めても水が止まらなかった場合は、水漏れした部分に水漏れ補修用テープ等(ホームセンター等にあります)で補修することができます。これは応急措置ですので、指定給水装置工事事業者等へ補修の依頼をしてください。
地中にある排水管と止水栓と水道メーターの位置関係の図

災害時の応急処置

地震などの災害時には、水道管が損傷を起こし、家の中で急に漏水が発生することがあります。その場合も、あわてずに、まずメーターボックス内の止水栓を閉めましょう。
それから自治体もしくは指定給水装置工事事業者に連絡し、水道管の修繕を依頼しますが、災害の時には、修理の依頼も多くなり、対応も遅くなります。水が必要な時には、少しずつ止水栓を開きながら水を出します。
家の中での止水の応急処置
家の中での止水の応急処置(止水栓を直接閉める場合)

漏水を早期に発見する

水道メーターチェック

漏水によるムダを防ぐために、メーターのパイロットマークを定期的に確認することをお勧めします。
(蛇口を閉め、水が出ない状態であるのに、パイロットマークが回転していたら、どこかで漏水しています。)

水道局の情報提供サービス

漏水、さらに水のムダ使いを防止するためには、毎月の水道料を確認することが有効です。このために、各自治体の水道局が提供している「水道料金の情報提供サービス」を活用しましょう。
東京都水道局では、インターネットによる情報提供を行っております。その他の自治体でも、こうしたサービスを実施しているところもありますので、まずは各自治体に確認してみましょう。

参考サイト