定年が近いEさんの父親は、返済期間10年程度を目途に10年固定金利期間選択型を利用することとし、将来の教育費負担が心配なEさんは、少なくとも10年は金利が固定される10年固定金利期間選択型を利用する。金融機関の債権保全の関係上、親子とも同じ金融機関で借り入れることになる。
下図のようにEさんの父親とEさんが無理なく返済するためには、借入額2,500万円のうち、父親は700万円の借入で毎月6.3万円を10年で完済できる予定に、Eさんは1800万円の借入、30年返済で当初10年間は毎月6.4万円というプランが考えられる。
これによって、仮に10年経過後に金利が上昇しても親の分は完済できてとおり、Eさんの借入残高は約1,304万円に減っているので、金利上昇の影響もある程度はおさえることができる。
親子ペアローンの場合(最初から親子で同時に住宅ローンを組む場合)
借入額:2,500万円
親子とも10年固定の場合
- 父親は700万円を10年固定1.8%で10年借入れ
- 子(Hさん)は1,800万円を10年固定1.8%で30年借入れ