カビのない清潔な浴室のために
浴室は、常に水気を帯びている場所なので、一番気になるのが「カビ」の問題です。
カビを防止するには、早く乾燥させることと、皮脂等のカビの好む栄養分を室内に残さないことです。そのためのひと手間が大切です。

入浴後のひと手間
1.熱いお湯をかける

入浴後、浴室から出る直前に、自分にかかってやけどをしないように注意しながら、シャワーを利用して、できるだけ熱いお湯を浴室内全体にかけます。
特に、身体を洗い流した時に流れ出る皮脂がかかっていそうな場所には満遍なく、さらに皮脂を洗い落とすことができるよう、お湯の勢いを強くしながらかけます。また、部屋の隅や風通しの悪そうな場所にも、漏れな く高温のお湯がかかるようにします。
高温のお湯をかけることで、カビの大好物の皮脂も流れ落ち、さらにカビ菌そのものも弱りますので、非常に効果的です。
この時に天井などに設置している浴室乾燥システムなどに直接お湯がかからないように十分に注意します。
2.水滴をざっと拭き取る

高温シャワーをかけた部分の水滴をタオルでざっと拭き取ります。身体を拭いた後のバスタオルを利用するなど、自分でルールを決めてしまえば、面倒なことではなくなります。
何よりも、毎回タオルで拭いていると、水垢も付きませんので、いつでもピカピカな浴室を保つことが出来、まさに一石二鳥です。
浴室内の鏡は、水滴の中に含有されているカルシウム成分が鏡に付着し、時間の経過によって白い曇ったシミとなってしまいがちですが、毎回鏡をタオルで拭いておけば、いつまでもピカピカの鏡を保つことが出来ます。
どうしても面倒な時には、少なくとも乾きにくい部分だけはしっかり水滴を拭いておきましょう。
それも面倒な場合には、せめて冷たい水のシャワーを同様にかけて、浴室内の温度を冷やして水蒸気を減らしましょう。
3.換気扇を回す

時間を決めて換気扇を回します。一晩中換気扇をつけておくように書いてある本もありますが、節約のために、完全に浴室が乾燥する時間を何回かのトライアルで見つけ、その時間に換気扇のタイマーをセットすれば効率がよいでしょう。
最初の30分は、室内に湿気が入ってこないようにドアを密閉して換気扇を回し、その後は換気効率を上げるために、ドアを少し開けるもしくはドア下についているルーバーを開けなどの通気を良くする工夫をしてみましょう。
各部のお手入れ
「浴室乾燥機」のお手入れ
浴室乾燥機のお手入れ箇所は、風向ルーバー、フロントパネル、エアフィルターの3ヶ所です。
「浴室乾燥機」のお手入れ(1ヶ月半~3ヶ月に1度程度)
- 完全に換気扇もしくは乾燥ファンの回転が停止し、温風の吹出口付近が冷めていることを確認します。
- 感電防止のために、電源を切ります(ブレーカーを切っておきましょう)。
- ケガをしないよう、軍手やゴム手袋などをはめて、安定した台の上に乗り、風向ルーバーなどのあるフロントパネル部分をはずします。
- さらに、その中にあるエアフィルターをはずします。
- 本体に汚れが目立つ場合には、水で薄めた浴室用洗剤(中性)に浸した雑巾を固く絞って軽く拭きます。その後、洗剤成分を残さないように、よく水拭きし、最後にから拭きをしておきます。
- ルーバー部分はお湯に浸した雑巾を固く絞って拭いてください。汚れがひどい場合には、薄めた中性洗剤を浸した布で汚れを落とし、洗剤が残らないように乾いた柔らかい布(古いTシャツなど)でよく拭き取ってください。さらに落ちない場合には、中性洗剤をつけて水洗いします。
- エアフィルターには、掃除機を近づけて、綿ぼこりのようなこびりついたゴミやほこりを吸い取ります。年に1度は掃除機だけでなく、ぬるま湯(中性洗剤を薄く溶かしてもよいです)の中につけて、軽く振りながら洗い、その後よく乾燥させてください。
- 最後にエアフィルターと風向ルーバーなどを、順にしっかりと取り付け、ブレーカーを入れます。
直接お湯をかけて洗ったりすることは故障の原因になりますので、絶対にしないようにしましょう。

「シャワーヘッド」のお手入れ
シャワーヘッドが何となく詰まっているような気がしたら、柔らかいスポンジなどに薄めた浴室用中性洗剤を付けて、シャワーヘッドを洗います。
これでもまだヘッドの部分に白いカスのようなもの(水分の中からカルシウムが固まったもの)が付いている場合は、使い古しの先の丸くなった歯ブラシで軽くこすってみましょう。
何回かに1度はシャワーヘッドの表面のシャワー板をはずして、歯ブラシなどでよく磨きます。
シャワー板はヘッドの部分を左に回すか、ビスのある場合には、ネジをゆるめてはずします。
シャワーヘッドがプラスチック製であれば、お湯とお酢を1:1の同量で配合した溶液の中に一晩漬け置くことも効果的です。
その後、古歯ブラシなどの柔らかいブラシで軽くこすってから、水を流して酢の成分が残らないようによく洗い流しておきましょう。

給湯器の思わぬ故障
直接、給湯器に落雷がなくても、近隣で落雷があると、一瞬想定量を超える過剰な電流が流れることがあり、このため給湯器の基盤部分が破損する等の被害も見られます。
落雷後に、給湯器が作動しなかった場合は以下の手順で確かめてみましょう。
落雷
- 機器本体の安全ブレーカーを確認する。落ちていればブレーカーを再度上げる。
- ブレーカーに異常がなかった場合、近隣の落雷により過電流が流れ、給湯器の安全装置が作動している可能性があるので、まずは、ガス給湯器本体の電源コンセントを一度抜いて、必ず3分くらい時間を置き、再度差し込む。
電源のリセットで解除できる場合がある。 - 以上の処置でも、給湯器が作動しない場合には、基盤などが破損しているおそれがあるので、すぐに専門メーカー(ガス会社、電気会社など)に連絡する。

落雷による機器破損は、火災保険の対象に該当する場合があります。「落雷による衝撃損害、電気機器などへの波及損害」などの記載があれば、保険対象として該当する可能性があります。
また、損害保険「家財総合保険」などで保証の対象になっている場合もありますので、保険の対象を1度確認してみましょう。