住宅ローンの基礎知識 ● 住宅取得のプロセス

人生の三大資金について

ファイナンシャル・プランナー 小関隆康

人は生涯にわたって、いろいろなものにお金を使いますが、その中でもいくつかの大きな支出があります。いわゆる人生の三大支出と言われるものです。は、サラリーマンの生涯にわたる資金収支の推移を示していますが、この図で見ても分かるとおり、「住宅購入」「教育」「老後」といったところに大きな支出があります。これらの資金については、時間を掛けて貯めていくか、初めにローンを組んで後から返済していくかの方法を取ることとなりますが、以下、それぞれの資金をどのように調達するかを考えてみましょう。

住宅購入資金

「住宅購入資金」は、通常、人生における最初で最大の出費となるもので、ほとんどの人が自己資金だけでは賄えず、住宅ローンを利用しています。全額ローンで住宅購入をする人も居ますが、返済負担を考えれば必要資金の30%程度は自己資金で賄うことが望ましいでしょう。また、低金利の時期には、長期固定金利ローンで借りると、変動金利に比べて返済総額が少なくて済む可能性が高くなります。民間金融機関でも住宅金融支援機構と提携した長期固定金利ローン(フラット35)を出しています。更に、返済期間については最長期間で借りる人が多いのですが、出来れば定年までに返済完了としたいものです。

教育資金

「教育資金」は、公立か私立か、大学まで行かせるかどうか、自宅通学か下宿かなどによって大きく違ってきますが、1人の子供が幼稚園から大学まで行くと、大きな金額になります。一般的には、子供が生れたら積立てを始めることが望ましいですが、教育費の高騰により賄いきれないことも多く、不足部分は奨学金などを利用することも必要でしょう。

老後資金

「老後資金」は、かつては50代後半の子供独立後に大きな貯め時がありました。しかし、現在ではこの時期が賃金引下げや役職定年の時期となっていて、貯め時が極めて小さくなってきている状況です。また、退職金の減額傾向や定年後の拠りどころである公的年金も徐々に減額の方向にあり、老後資金の事前準備は益々必要になって来ています。出来るだけ早い時期から、少しづつでも自助努力で準備をすることが大事です。

図